そこぃらのツマラんブログに岳は成りたくないと足掻き続ける活字の詩(しらべ)

メリークリスマス!

「――くりまま…?」
青年を見上げて少女が問う。

「クリスマス。もうすぐ12月だからと思ったんだけど…知らないかな?」
「うん。食べる?読むの?」

本当に知らないらしい少女に驚きつつ、青年は答える。

「クリスマスはねぇ…お祭り、かな。」
「お祭り?私、お祭り好き!色んな色があって、声がたくさん聴こえるの!クリマススも色んな色ある?」

「ク・リ・ス・マ・ス、だよ。そうだね…緑と赤、かな。雪の白もあるけど。」

青年の答えに目を輝かせた少女は、ぱっと立ち上がると走って部屋を出て行き、どこからか3色のクレヨンを握って帰ってきた。

「これが、クリスマス?」

微笑みながら少女の頭を撫で、青年は手近な紙を取ってクレヨンで絵を描き始める。

「クリスマスと言えばね…こういう木を部屋に持って来て、飾り付けをするんだ。」

緑の木を描き、赤と白で彩っていく。

「丸い赤と、にょろにょろと、白?」
「楽しく飾り付けられればなんでもいいんだけどね。僕の家では、12月の1日から少しずつ飾りを箱から出して、クリスマス前日の24日まで毎日兄弟と木に付けていった。」
「最初は少しけど、クリスマスにはいっぱい?」

少女の夢想する目を青年は穏やかに眺める。

「そういうことだね。そして当日は――」
「当日は?」
「てっぺんに一番大切な星を飾るんだ。」

ツリーの絵に星を描こうとしたが、黄色いクレヨンがないことに気づいた青年は諦めて赤で描く。

「この星はね、みんなを見てて護り導いてくれる星なんだよ。」
「みちびく……?見ててくれるの?」
「そう。幸せになりますようにって。」

良く分かってなさそうな少女だったが、完成した絵を憧れの様な目で眺める。

「――欲しい?飾り付けしてみたい?」
「くれるの?」
「小さなので良ければ、木を取ってきてあげられる。」

自分もクリスマスを体験できることを予感して、全身で喜びを少女は表す。

「本当に!?約束したよ!!きっとだよ!!」
「12月に入る前に持ってくるって、約束するよ。」



2012年12月25日 | コメント(0)件
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Author:ポポストア&ミンス
深夜のテレビとラジオ・ゲームが好きです。
普段はポポストアですが、一部ミンス担当になります。

後、食べる事と料理を作ることも好き(・ω<)☆

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